コード類は「トイレットペーパーの芯」でまとめる

物の持ち方・片付け

― 視界の端のもつれを、そっとほどく ―

デスクの裏や引き出しの奥。
そこをふと覗いたとき、なぜか目に入ってしまうコードのかたまり。

昨日までは、たしかに揃っていたはずなのに。
気づけば数本が絡まり合い、「これは何用だっけ?」と一瞬考え込む。
たったそれだけのことなのに、妙に疲れる瞬間です。

「あとで使うから」と軽くまとめておいたイヤホン。
「とりあえずここでいいか」と置いた充電ケーブル。
いざ必要なときに限って、知恵の輪のように手強くなっているのもお決まりです。

こういう小さな違和感は、暮らしの中で少しずつ積み重なって、
気づかないうちに集中力や気分を削っていきます。

でも、この「もつれ」を解くために、
特別な収納グッズを買いに行く必要はありません。

実は、どの家にもほぼ確実にあって、
何の迷いもなく捨てられているものが、意外なほど役に立ちます。

それが、トイレットペーパーの芯です。

なぜコードは、勝手に暴れるのか

そもそも、なぜコードは放っておくと絡まるのでしょうか。

理由のひとつは、コードが持っている「戻ろうとする力」。
多くのケーブルは中に金属線が入っていて、
無意識のうちに元の形へ戻ろうとします。

だから、
・きつく縛れば → 圧がかかって断線しそう
・ゆるくまとめれば → いつの間にかほどける

このどちらかになりがちです。

「縛りすぎず、でも広がらせない」
この微妙な加減が、コード収納を面倒にしている正体かもしれません。

筒状の空間が持つ、ちょうどよさ

ここで登場するのが、トイレットペーパーの芯。

あの何気ない筒は、コードを収めるのに驚くほど都合がいい形をしています。
直径が絶妙で、コードを無理なく包み込める。

コードをふんわり畳んで、
そのまま芯の中へすべり込ませる。

それだけで、
コードが外に広がろうとする力が、
筒の内側に受け止められます。

縛るのではなく、収まっている状態を作る
この視点の切り替えだけで、扱いがぐっと楽になります。

実際にやってみて気づいた、まとめ方のコツ

使ってみて「これはよかった」と感じた点を、いくつか。

1.「8の字」でまとめてから入れる

円を描くように巻くと、どうしてもねじれが残ります。
指に交互にかけて「8の字」を作るように畳むと、
ねじれが相殺され、取り出したときも素直に伸びます。

2.ラベルは芯に直接書く

「これ何のコードだっけ問題」は、芯に一言書くだけで解決。
マジックで
・スマホ
・PC
・加湿器
と書いておけば、迷いません。
シールを貼らないので、ベタつかないのも地味に助かります。

3.立てて並べる

引き出しの中では、寝かせず立てる
上から見れば一目瞭然で、
1本取っても他が崩れません。
ちょっとした蜂の巣構造です。

トイレットペーパーの芯を使ってコードを収納した画

上から見ただけで中身が分かり、1本取り出しても他が崩れないのが、この方法のいちばん楽なところです。

見た目が気になるときの、ちょっとしたひと工夫

「芯そのままは、さすがに味気ない」
そう感じたら、少しだけ手を加えます。

・マスキングテープを巻く
 → 色や柄を揃えると、収納感が出ます。

・麻紐を巻く
 → ナチュラルで、滑り止めにもなります。

・半分にカットする(写真のがこれです)
 → 短いケーブルやイヤホン向き。

「再利用している」というより、
「自分用にサイズ調整している」感覚でやると、案外楽しいものです。

「隠す」収納から、「収める」収納へ

散らかると、つい見えない場所に押し込みたくなります。
でも、それは一時しのぎ。

芯を使った収納は、
それぞれのコードに小さな個室を用意するイメージです。

居場所が決まると、
出すときも、戻すときも、迷いが減ります。

この「迷わない」という感覚は、
思っている以上に、暮らしを軽くしてくれます。

暮らしのノイズを、ひとつ減らす

絡まったコードの束は、
目に入るたび、意識を少しずつ削っていきます。

それを一本ずつ、筒に収めていく作業は、
不思議と頭の中も整っていく感じがします。

高価な収納用品がなくても、
形を少し見直すだけで、
暮らしのノイズは減らせる。

次にトイレットペーパーを使い切ったとき、
その芯を捨てる前に、
引き出しの中の「一番もつれているコード」を思い出してみてください。

まずは1本だけ。
それだけでも、十分です。

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