家の中を見渡したとき、なぜか空っぽの収納ケースが整列していることがあります。
きれいに並び、色も揃っている。
なのに中身がない。
この時点で、収納は完成ではなく展示会です。
収納ケースは、本来
入れるものが決まってから買う道具です。
しかし現実では、先にケースだけが家に到着します。
中身はまだ来ていません。
予定も未定です。
収納ケースはなぜ先に買われてしまうのか
収納ケースが先に買われる理由は、とても単純です。
「買った瞬間に片付いた気分になれるから」です。
お店で整然と積まれた収納用品を見ると、自宅も同じレベルに引き上げられた気がします。
実際は何も変わっていませんが、気分は最高潮です。この時点で、片付けは行動ではなく感情で完了しています。
家に帰ると、物はそのままです。
この「やった気になっているだけ」という感覚は、掃除でもよく起こります。 ちゃんと掃除しているつもりなのに、なぜか家全体は整って見えない──その理由を整理した記事が
👉「ちゃんと掃除しているつもりなのに、家が整わない理由」です
中身が決まっていない収納はなぜ失敗するのか
中身が決まっていない収納ケースには、ほぼ確実に起こる未来があります。
「とりあえず入れる」です。
文房具
ケーブル
なぜか説明書。
関連性はありませんが、仲良く同居します。
開けるたびに、記憶をたどる作業が始まります。
そのうち開けなくなります。
存在は知っていますが、信用はしていません。
同じように、「いつか使う」と思い続けたまま何年も動いていない物たちが、家の中のスペースを静かに占有していく話があります。
👉「いつか使う」で5年以上動いていない物たちではこの”とりあえず収納”の行き着く先を、別の角度から書いた記事です。
収納ケースが増えるほど財布が軽くなる仕組み
収納ケースは、一見すると節約アイテムに見えます。
しかし実態は、増えれば増えるほど出費を呼びます。
ケースがある
↓
入れられる
↓
減らさなくていい
↓
また買う
この流れにブレーキはありません。
収納は増え、物も増え、なぜかお金だけ減ります。整理しているはずなのに、家計だけが散らかっていきます。
中身が決まってから買うと世界が変わる
収納ケースを買う前に、入れるものを全部出します。
この時点で、現実と向き合うことになります。
思ったより多い。
似たものが多い。
そして、使っていない。
ここを通過すると、ケース選びが急に冷静になります。
「これで足りる」
という判断ができるようになります。
収納ケースは最後に買うのが一番静か
正しい順番は、とても地味です。
物を出す→残す→量を見る→最後に買う
派手さはありません。達成感も後から来ます。
これが正解です!
先にケースを買うと、この工程が一瞬で省略されます。
代わりに、後悔が長期滞在します。
収納ケースが多い家ほど散らかりやすい理由
収納ケースが多いと、しまう場所が増えます。
しまう場所が増えると、戻す場所が分からなくなります。
結果、
どこでもいい
とりあえずここ
という判断が生まれます。
収納は増えましたが、秩序は増えていません。
ケースを買わずに様子を見るという選択
すべてを最初から完成させる必要はありません。
一時的に段ボールを使っても、生活は続きます。
紙袋で分けてみる。
トレーで仕切る。
不便だったら、そこだけケースを足します。
収納において、仮は悪ではありません。
いきなり正解を買う方が、よほど危険です。
収納ケースを減らすと判断が冴えてくる
収納ケースを増やさなくなると、物を買うときに一瞬立ち止まります。
入れる場所がない。
という事実が、静かにブレーキをかけます。
このブレーキは優秀です。
音も出しません。しかし確実に止めます。
収納は節約の前哨戦
収納が整うと、持ち物が把握できます。
把握できると、買い直しが減ります。
これは偶然ではありません。
収納は、節約の練習問題です。
買う前に、思い出してほしいこと
収納ケースは、入れ物ではなく順番の問題です。
先に買うと、空っぽのまま居座ります。
後から買うと、仕事をします。
中身を決めてから買う。
それだけで、ケースは増えすぎず、財布も軽くなりません。
展示会のような収納から、実用的な収納へ変わります。
片付けが進まないと感じたときは、
収納ケースを買う前に、一度立ち止まってみてください。
その静かな一拍が、家と家計を同時に整えてくれます。